テーマは、『惚れ』についてである。
これまでもこのブログでは、度々「惚れ」についてお話してきたわけであるが、今回はそんな生易しい惚れではなく「瞬間的な惚れ」についてお話しようと思う。
「好きな人を惚れさせたい」という思いは、人類の普遍的で共通的な願いである。
しかし、そうして強く「相手を惚れさせること」について意識しているにも関わらず取っている行動は、「ここでお話する法」とは真逆の方法なのだ。
その状況を目の当たりにする私としては、『それはもったいない』『なんで真逆な方法を取るのかしら』といつもヤキモキした気持ちになってしまうのである。
人間は「動物」であるから、動物の本能的な反射行動を考慮に入れて行動しさえすれば、相手を一瞬にして惚れさせることは「可能」なのだ。
言っておくがこれは恋愛だけではない。
その他の対人関係にももちろん効果を発揮するものだ。
だから、この方法を理解するのと理解しないのとでは、雲泥の差が生まれてしまう。
もしあなたが、すぐにでも相手と仲良くなりたい、もっと親密になりたいと考えている場合は、この方法を取るようにしてみてほしい。
驚くほどの効果を発揮するだろう。
■溺れる者は藁をも掴む
「溺れる者は藁をも掴む」ということわざを聞いたことはあるだろうか?
実はこれが、相手を一瞬で惚れさせるためのキーワードなのだ。
つまりどういうことかというと、相手とあなたの心理的なギャップを利用して「惚れさせる」のだ。
この「溺れる者は藁をも掴む」というのは、行動心理学の観点から考えても非常に合理的なアプローチであると言える。
「溺れる者」というのは、つまりは「ピンチ」であるということができる。
なぜ、相手がピンチであればあるほどあなたに惚れてしまうか?
東京大学の生産技術研究所と清水建設(株)の大崎研究所が共同で行なった『迷路実験による緊急時の人間行動特性』という実験がある。
この実験は、ある迷路において、災害(擬似的)が起こった際に人がどのような行動を取るのか、そしてそれはどのような心理に基づいて行われているのかを調査したものである。
実験は簡単に言えば、迷路内において「急に照明が落ちた時」「煙が流れてきた時」などの刺激を与えることで、人がどのような行動をするのかを調べたものだ。
ここでは詳細な実験結果については割愛するが、人間の興味深い行動が浮き彫りになった。
「急に照明が落ちた時」「煙が流れてきた時」など、人間は想定外での出来事が起こった際に下記のような行動を取ることが分かったという。
①焦りを感じて「動く」
②(照明が落ちた際などには)手に触れるものを探して「前進」する
人間は焦りを感じるとまさにことわざ通り「藁をも掴む」ように行動するのである。
そしてもう一つ興味深いことに、人は焦りやパニックを感じると「動かずにはいられない」のだ。
これは動物が持つ「前進性」とでもいうのか、動物は後ろを振り返ることはしない、常に進化をしなければならない。
そういう動物が持つ特質からも、その場に止まっていられないというのはよくよく理解できる行動の一つである。
■小休止
ここまでのご説明は理解できただろうか?
ここまでのまとめとして、人間は焦りはパニックを感じると「藁をも掴む」ように行動してしまうのである。
つまりわかりやすく言えば、「アプローチするタイミング」が非常に重要になるわけだ。
あなたはこのタイミングを見誤ってやいないだろうか?
どうしても惚れた弱みで相手にアプローチする時は「相手ペース」になってしまう。
それではいけない。
つまりはあなたが「藁」になるタイミングを伺うべきである。
これは前半記事だ。
後半はより具体的に「瞬間的な惚れ」について、気功の観点からもお話を進めていこうと思う。
本気で楽しみにされてほしい。