本日投稿のテーマは、『自発動』についてである。
さて、この言葉にあまり馴染みがない人もいるかもしれない。
ただ自発動という言葉を見ていただければ、何らかの形で自分で動くことを言っているのだなあ、ということを察していただけるかもしれない。
そう、まさに読んで字のごとく、あなたが行う自発的な動作のことを指すのである。
実は、この自発的な動作に「あなたの歪み」を取り除く「自然治癒」の力が隠されているのである。
■あなたの歪みを取り除く「自発動」とは?
よく私の施術を受けていただいた方から、「なんだか今日は動き出したい気分です」という言葉をよくいただく。
ちょっとした遠出から、自宅内でのエクササイズなど、その「動き」には個人個人違いはあるけれど、共通しているのは「自発的に動き出したい」という欲求なのである。
こういう自覚が無くても、施術の直後に腕がピョンと動いてしまって、それが結果的に肩こりを治してしまったなど、つまりは体が求める超自然的な行動だと解釈してもらって良い。
この自発的な行動は、「気のエネルギー」に関連しているのだ。
気功を修練している人や、施術を体感した人の体では何が起こっているかというと、「気の通り道」が生まれているのである。
いわゆる「経路」というやつだ。
これは、人が生まれながらに持っているものではあるが、なんらかの形で流れが悪くなってしまったり、あるいは塞がってしまったりということが往々にしてある。
気功を体験することとは、経路をもう一度自分で整備することであるのだ。
整備をした経路に、これまでせき止められる形で滞留していた気が、一気に流れ始める。
そうすると気の流れは、人工的に作られた経路にぶつかりながら、通りやすいように経路の形を再度整理していくようになる。
この時に起こるのが「自発動」である。
気が体内に力強く流れ出したことによりエネルギーを感じ、もっと自然な気の流れを求め「自発動」を起こし、経路を自分専用に整えるのだ。
このような状態が「自然な経路」であり、この状態が作られることで、肉体や意識の歪みが取り除かれ、自然治癒に繋がるのである。
だから気功によって肉体や意識の変化を体感したい場合は、二つの段階を経る必要があるわけだ。
①気を体感する・練功する:気の経路を人工的に整備する
②自発動が起こる:自分に合った形で経路を再整備する
だからまずは「気」を体感しないことには話は始まらない。
気功関連本を広げてみても良し、気功師のもとへいくも良し。
どのような形でも良いから、気を体感してそれを自分の中に落とし込んでもらうと、今あるあなたの歪みは解消していくだろう。
■「気持ち良さ」を思い出せ
だから私もご依頼者様に申し上げているが、「気持ち良さ」をよく思い出して行動した方が良いと伝えている。
無意識に出る「あれやりたいな」「たまにはあそこに行ってみるか」などは、肉体が歪みを取ろうとしていることに他ならない。
私の「浄化の施術 デトックス気功」でも申し上げているが、肉体というのは、歪みやストレスを溜めておくことはできない。
なんらかの形で外に出てしまって、体調面や精神面に異常をきたすようになるのである。
これは「ヨーガ」にも同じことが言えるのである。
以前、ヨガから学ぶシリーズの中で「寝相」について言及したことがある。
つまり寝相というのは、気功でいうところの「自発動」なのであって、日中に受けた歪みを再度整えてくれているということになるのだ。
この自発動がどのような時に生まれるかというと、「リラックスしている時」なのである。
リラックスしているから、自分のことに意識が向けられ、自分が無意識的に感じる気持ちの良い行動に繋がり、結果的に自然治癒が起こるのである。
だから「リラックスしている」「ボケーッ」としている時のあなたの行動をぜひ観察してみてほしい。
『なんでこんなことしたんだっけ?』
このような動きの中にこそ、「あなた」が隠されているのである。
■おわりに
自発動で取れるのは、何も身体的な体の不調、歪みだけではない。
私は常々「意識は肉体を、肉体は意識を変える」と申し上げている。
最初は肉体からの変化かもしれないが、それが最終的に意識を変えることに繋がるから、今精神的な落ち込みをされている人にも効果があるものなのだ。
あとはその小さな行動の一つ一つに気づくことができるか否かである。