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吃音と「記憶」「心拍数」

本日の投稿も昨日の続きで、『吃音』をテーマに話をしていきたいと思う。

まずは昨日の投稿を見てもらおう。

【関連記事】「吃音」と「アガリ」「イライラ」

タイトルにもある通り、本日お教えする対症法は、吃音だけでなく「アガリ」「イライラ」にも当てはまるものだ。

その対象法の鍵を握るのが「記憶」「心拍数」である。

昨日の投稿では、吃音の原因が3つ考えられていることをお話した。

「素因論(本人の身体や遺伝的要因)」に関しては、今から大きなことが変えることができない。

なぜなら個人個人の身体的または精神的な特徴はそれぞれ違うからである。

であるから私は、「神経症説」「学習説」に着目し、対症法を導き出していきたいと思っている。

つまりこのブログで取り上げるのは、本人が持つ素因(疾病も含む)ではなく、環境に重きを置いた内容になっていることをあらかじめご理解いただきたい。

個人的に、環境が人間を作っていくと信じている。

これは、三国志よろしく、長らく戦国の世であった中国で自分の身を守り、環境に順応するために磨き上げられた「仙道気功」にも通じるものがあるからだ。

環境に適応し、どんな状況にも対応できることはまさに人間の持つ強みであるだろう。

これらを踏まえてそれでは対症法の説明を行なっていくことにしよう。

目次

■吃音という運動のメカニズムについて

吃音に苦しむ方の中には、「吃音する時」「吃音しない時」がある。

この二つの差は、緊張であると読み解いているが、何の拍子でこの緊張が起こるかというとそれは人それぞれ異なるのである。

以下にこれまで施術を行なってきた方々の特徴をざっと列挙してみることしよう。

・言いにくい言葉を発する時

・人前に出て不安な時

・異性と対峙した時

・ふいな返答を行う時

この特徴から考えられることとしては、下記のように考えている、

①環境によって作られた神経症

②それらの不安は記憶に刻まれる

③日常の中で学習することで無意識化される

④同様のシチュエーションの思い出すことによって繰り返される

つまり、過去の環境で培った記憶が取り出されることで緊張が起こり、それが起点となって症状が起こっていると考えているのである。

私はよく吃音を「イップス」に似ていると捉えている。

【関連動画】投球障害(イップス)

*音が出ますので注意してください。

イップスは、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。

動画では、近距離のキャッチボールもできなくなってしまっている。

イップスの特徴は、「突然できなくなった」という点である。

これは記憶が私たちの体にブレーキをかけているからに他ならない。

その点で、私は吃音とイップスが同様の過程(神経症説・学習説)を踏んで生まれる症状ではないか、と考えているのだ。

私たちは、記憶の影響を受けている。

あなたが感じるイライラやアガリや落ち込みなどは、記憶があなたに見せている幻想であるとこのブログでも度々述べている。

だからあなた自身、「パフォーマンスが悪い」「もっと自分は頑張れるはずなのに」「思い通りにいかない」と悩んでいる場合は、自分の記憶と向き合う覚悟を持った方が良い。

自分の記憶と折り合いがついた時、あなたの実力は最大限に発揮され、これまで足枷に思われていたことが全て氷解するだろう。

それではこれらを踏まえて対症法の説明に入っていこうと思うが、少し長くなってしまったので結論は次回にさせていただこう。

自分の実力を120%に発揮したい人は絶対に耳寄りな情報が書かれているから要チェックしてほしい。

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