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「こんなはずじゃなかった」大人になっている人へ

さて本日のテーマは、大人になって『こんなはずじゃなかった』という人生を歩んでいる人へ送る記事である。

「こんなはずじゃなかった」と思う理由はたくさんある。

ただそんな感情がどこから湧いて出てくるかというと、「過去の出来事」「過去の自分」から連綿と繋がっていることが多い。

つまりは、気づかぬうちに「過去」「現在」を比べているのである。

『いやいや、周りと自分を比べているんだよ』

こういう主張の人もいるかもしれないが、結局そうした比較から『本当は自分もあのようになっていたはずだ』『どこでおかしくなったのか』という具合で過去に結論を見出しているはずである。

はたまた、いつも過去の武勇伝ばかりを話すちょっとうざい上司も、過去と現在のギャップに苦しんでいる、と言えるかもしれない。

このように、「こんなはずじゃなかった」と思う大人は多い。

かくいう私もそうだったからだ。

ではなぜ多くの人が、こんなはずじゃなかった人生を歩んでいるかというと、それは「子供時代のまま精神と体を動かしているから」に他ならないのである。

つまり、子供時代の自由闊達な心身のまま色々なものを動かそうとしているから、そこに色々なものがついてこないギャップに苦しんでいる場合が多いのだ。

そう、あなたは体という器こそ大人になれど、その扱いを子供時代の自分に任せているのである。

これは悪いことではない。

そのまましゃーっと人生を終える人だっている。

ただ、もしあなたが今「こんなはずじゃなかった」という見えない苦しみに苛まれているとしたら、これからお話することをよくよく聞いてほしい。

目次

■大人は天秤とバランスである

私は大人を「天秤とバランスである」と考えている。

子供時代の生活は、そのほとんどが感性のまま作られていた。

「ダイエット」についても考えてみてほしい。

10代の頃は好きな時に食べてしてもなんともなかった人も、大人になれば過去とのギャップに苦しむようになる。

つまり体型をそのままでは維持できなくなるのだ。

その他にも、昔はストレスを感じても寝ればリセットされていたようなことも、今は寝ても何か優れないと感じる。

はたまたストレスを解消するためにお金を散財してみる場合もある。

ストレスに対して子供時代と同じ方法では対処できなくなった結果、心身や金運まで損なうことになってしまう。

大人は「なってしまってからでは遅い」のである。

そうなる前に、天秤とバランスを自分の中に意識する生活を作り出さなければならない。

天秤とバランスによって子供時代のように突っ走る自分を律する必要があるのだ。

これは毎度おなじみ、太極の思想でもある。

大人になればなるほど、この太極を意識する必要があるのだ。

■大人へのなり方は誰も教えてくれない

子供の頃、スポーツなどをして足がもつれている大人を見て笑ったことがある。

あれも子供時代のまま大人の体を動かして、思うようにいかない、つまりギャップを感じる瞬間だろう。

まあ、無茶をする人はそのまま怪我をする場合もあるかもしれない。

しかしすんでのところで学習する。

『ああ、体は衰えたのだ』と。

つまり子供には子供の、大人には大人の心身の扱い方がある。

年をとるにつれ、肉体と精神のバランスが乖離してくる。

肉体は有形の、形あるものだから必ずいつか失われてしまう。

精神は無形の、形ないものだからブレーキがかかることがないのだ。

つまり大人とは、精神を肉体に合わせて変化させていかなければならないのである。

仕事をするにも恋をするにも、実際にそれを行うのは肉体である。

だからその肉体が「どれだけ耐えられるか?」ということを常に考えながらバランスを取らねばならないのだ。

過去と現在のギャップとは、そのまま肉体と精神のギャップなのだ。

大人へのなり方は誰も教えてくれない。

これが人生の難しさなのかもしれない。

■小さきに気づくこと

それでは実際に、肉体と精神のギャップを埋めるために出来ることは何なのだろうか。

それは「ほんのちょっとした変化にも気づいていくこと」である。

子供は世の中の物事を大きな一つの物体のようなイメージで捉える。

しかしずっとこのような物の見方だと、物事の真意が掴めず、一歩が踏み出せなくなってしまうのだ。

大人への変化は、そうした大きく捉えてきた物事を少しずつ細分化していくことでなされる。

これは仙道気功の「気の理論」と同じで、気とは目にも見えない微細なエネルギーを感じることである。

体に感じる様々な変化に気づくことで、成熟へと向かうのである。

だから日々自分の体に起こることによくよく注目することである。

「下痢が続く」「体がだるい」「集中力が続かない」「痩せにくくなった」

こういう物事に対して「なぜか?」と問い続けることで、いつしか「声」が聞こえるようになる。

「肉体の声」だ。

ダイエットを例に見てみようか。

「本当にこんなに食べ過ぎて大丈夫?」

「大盛りじゃなくて普通盛りでも足りるんじゃ?」

これは「なぜか?」という問いかけに対して、肉体が答えてくれるようになったことで起こる。

これはあなたが理想の人生を歩むために非常に重要な道しるべとなるだろう。

こうして大人としてのバランスを身につけることができると、そこに「運」がついてくるようになるのだ。

恋愛運、金運、対人運など、人は様々な運を個別に捉えてしまいがちである。

これは日本の寺社仏閣の存在が形骸化し、「どこそこは金運が良くなる」「どこそこは恋愛に効く」など、商業化が甚だしく、人がそれに惑わされている証拠である。

実際は、恋愛運、金運、対人運など様々な運勢というものは、一本の糸のように綿密に繋がっていて、私たちの肉体と精神のバランスに関連づいているのである。

だから、早い話が自分自身のバランスを整えると、運も自ずとついてくるようになるのだ。

私はこのブログでも度々語っているように、「気功」に全てを救われた。

気という目に見えないものを学ぶことで、それまで大きく登れそうになかった世の中の物事の正体を知ることができたし、その過程で自分自身のバランスを知ることができた。

あなたが「こんなはずじゃなかった」と心苦しい思いをしているのであれば、それは精神と肉体のバランスが合っていないからだ。

それを知った時こそが、人は本当の意味で「大人」になるのかもしれない。

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