本日の投稿は、昨日の続きである『睡眠と変性意識』に関するものである。
昨日の投稿では、「変性意識というのはイメージの世界、顕在意識というのは言葉の世界」のことを言う、と改めて定義づけたわけ。
実はここに、人間が持つ諸処の不調を取り除く秘密があるのだ。
例えば、「不眠症」や「イライラ」や「鬱」などが治る可能性が高い。
それには「気づくこと」が求められる。
なんでもそうだけど、自分が置かれた状況を把握しておくということが重要で、把握して理解するから自分が思う方向へ進めるんだもの。
例えばさ、いっつも眠いなとか、うまいこと集中できないとか、考えがまとまらないとか、まあ人が本当の力を出せずに苦しむ場面てたくさんあるよね。
これらは「睡眠と変性意識」に多分に関係している。
だから本日の投稿をよくよく理解してみて、実践してみると良いと思う。
眠れるし起きれるよって人は試してみてほしい。
だって無料でできるからね。
そうして自分が発するシグナルに気づく練習をすると、色々なものに敏感になって不調が改善されたりするようになる。
じゃあ具体的にどうやって改善していけば良いのかを説明していこうか。
■睡眠と起床の切り替えに注意せよ
よくさ、「不眠症」とか「イライラ」とか「鬱」とか、そういう体の不調には体内サイクルを整えましょう、ってよく言われているけどあれなんでだと思う?
もちろん理論的には体内サイクル整えた方がいいし、そういう不調を取り除く場合は自然と体内サイクルも整ってしまうんだけれど。
実はね、鬱に代表されるような不調っていうのは、「睡眠」と「起床」のタイミングが多分に関わってるんじゃないの、と思ってるわけ。
ここで昨日話した定義につて説明すると、「睡眠時は変性意識」「起床時は顕在意識」ということになるよね。
つまり、「変性意識というのはイメージの世界、顕在意識というのは言葉の世界」にいるってこと。
こうしてみるとさ、睡眠時と起床時って、全然意思疎通のための言語が違うじゃん、って思うのね。
鬱に代表されるような病気の精神症状っていうのは、集中できないとか、ぼーっとするとか常にそういう一般的に「やる気が出ない」「前向きになれない」状態が続くと思う。
これはずっと変性意識状態にいるようなもんなんですよ。
だから人に何か物事をうまく伝えられないとか、言っている意味が分からないとかあるでしょ?
そんなの当たり前で、変性意識状態と顕在意識状態では、使う「言語」が違うんだから意思疎通できないのよ。
変性意識状態にいる人は大きなイメージが頭の中にあって、顕在意識状態にいる人は言葉になっている、そんな感じ。
だからうつ病の人が、たまに顕在意識状態に入ると、「とっても頭がすっきりした」っていうのはイメージが言語化できたって話なんじゃないかと思うね。
だからいっつも眠い、ぼーっとするっていうのは、変性意識状態にいた方が楽だっていうのを脳が感じているわけで、そっちに引き戻そうとしているだけに過ぎないんだよね。
だから「動き出したい」って思っている人は、睡眠と起床の切り替えを上手に行なってあげると、今抱えている不調っていうのは解決する可能性が高い。
切り替えがうまくいくと、体内サイクルが整うようになる。
体内サイクルっていうのは、脳の中枢から繋がってる末梢神経の一つである「自律神経」が担当してるんだけど、我々の内臓とか血管とか、止まっちゃやばいようなところを微調整してるのね。
体内サイクルが整うってことはつまり自律神経も整うということだから、その他の身体的な不調も併せて緩和していくようになる。
それじゃ具体的にどういった方法を取ればいいか、説明していこう。
■イメージと言語を適切に意識しろ
最初に断っておくが、これはうつ病そのものを治せるものではない。
うつ病の精神症状の中で「気分的なもの」についてはよく効果を表すと思うが、それ以外の症状については一概に言えないこともある、ということを一応理解しておいてほしい。
まず定義、「変性意識というのはイメージの世界、顕在意識というのは言葉の世界」ということを適切に意識しなければならない。
つまり「眠る時はイメージ」を、「起きている時は言葉」をしっかりと意識しなければならないのだ。
例えばさ、眠れない時に「羊が一匹、羊が二匹…」とか数えるあれあるでしょ?
あれとか最悪だと思うなあ。
だって眠りに入ろうとしているのに、「言葉」を意識しちゃってるんだもの。
不眠症、眠れないっていうときは、言葉を意識しちゃダメでイメージを頭に映し出す練習しなくちゃならない。
よくさ、「寝る前に妄想する」って人いるじゃない?
あれってこの定義から考えるととても正しいことで、イメージの世界に脳を切り替えようとしてるんだと思うんですよ。
そういう映画を見ているような状態に脳を持っていく練習をすることで、適切な睡眠が取れるようになる。
逆に集中しなくちゃいけない時に集中できないっていうのは、言葉を意識できていない。
まだイメージの世界にいっちゃってるからぼーっとするわけで、それを言葉の世界に持ってこなきゃいけない。
具体的には、「文字」「言葉」を脳に認識されること。
最初は眠いな、集中できないな、と思ってもこれを意識的にしばらく続けると、脳が覚醒するから試してみてほしい。
「文字を書く」でも「言葉を声に出す」でもいいから、朝起きて調子を整える、プチ覚醒したい場合はこの方法を試してみると良いだろう。
■おわりに
私たちは見えない二つの世界を行き来しながら生きている。
そこでは使う言語が異なってるわけ。
それを適切に使い分けることで、覚醒と休息がしっかり取れるようになる、という仕組みである。
だから上記に挙げたような不調に苦しんでいるとしたら、まずこの方法を試してみてほしい。