少し落ち着いてきた兆しがあった種々のご相談案件だが、それはたったの数日のことで、またご依頼をたくさんいただくようになった。
どのご相談も深刻なものとして受け止めているから、一件一件真剣勝負で対応させて頂いている。
現在、少しお待たせする次第になってしまっているが、質重視で対応している。
ご依頼をいただく方の多くは、施術を始めた時からお付き合いいただいている方である。
そのような方々から温情を賜り、改めて私は多くの方々の暖かさに触れて日々を生きていることに気づいている。
誠心誠意施術にあたり、そして技術を伝えているので今しばらくお待ちいただきたい。
さて、この記事も施術を終えてそのままぶっ続けで執筆している。
テーマはここ数回続いている、『私たちの身近にある洗脳』である。
これまでの2回分の投稿では、「名前」についてその例を示してきた。
本日もその続きで、名前の他に一件例を出しつつ、私たちの身近にある洗脳がどのような手法によって行われているかを明らかにしていこうと思う。
実はこれに気づいてしまうと悪用することができてしまう。
やろうと思えば、「ビジネス」「金儲け」「恋愛」「人心掌握」あらゆることに応用することができる。
ずる賢い人なら儲けもんだと思うだろう。
なぜならこれは言葉は悪いが、これまで頭のいい奴だけがそうでない人に使ってきた方法だからだ。
このブログでは、願望を成就するまでに起こる様々な悪意に気づく目的で、そうした真理についても言及することにしている。
だからあくまでも目的は「気づくこと」で「悪用すること」ではないのだ。
それでは頭のいい奴が使ってきた洗脳の手法とはどんなものなのか?
これは「仙道気功」「道教 タオ」の思想の応用でもあるかと思う。
だから一つに通じることは全てに通じているのだ。
私が教える超越術の思想は、日常の中で行える気功技術または思想であるが、こんな楽しい学びは滅多にないと思う。
ぜひ、自分の身を守るためにもこうした洗脳の手法を理解しておいてほしい。
■暦に隠された真実
「暦」とは、まあ説明するまでもないが、年・月・週・日といった時の流れを把握するために生み出されたものである。
この暦を分かりやすく目で確認できるようにしたものが「カレンダー」ということになる。
暦はその成立自体に、人の思惑や洗脳が含まれる大変珍しい例だ。
なぜ暦が生み出されたかというと、太古の人間が生きる上で「種まきの時期がいつ頃か」「収穫の時期はいつ頃か」「豊漁の時期はいつ頃か」といったことを把握するために作られた。
パソコンもインターネットもない時代に、ゼロからどのようにして暦が生み出されたかというと、「太陽」と「月」の動きによってそれを把握しようとしたのだ。
太陽を利用した暦のことを「太陽暦」、月を利用して暦のことを「太陰暦」というのはご存知のとおりだろう。
それぞれの暦は一長一短である。
農作物の収穫には太陽暦が大いに役立つし、漁獲には太陰暦が役立つ。
だから自然と、その二つのいいところを取る「太陰太陽暦」というものが採用されるようになった。
今現在、暦はここ何十年どころか何百年も変化していない。
しかし現在使われる暦にたどり着くまでは、洗脳にまつわる思惑がたくさん隠されているのだ。
■暦と宗教的思想
暦がその誕生からここ数百年前まで、刷新され続けてきたことには訳がある。
それはまあ、計測器具の発達という側面もあるにはあるが、多くは「宗教的思想」との関連である。
暦は、宗教または文明維持のために、その意味を数字と結びつけて人々に伝えるのに超好都合だったのだ。
太陰太陽暦の誕生からしばらくすると、ユダヤ人たちが暦を宗教的儀式と結びつけた「ユダヤ暦」を作り出す。
彼らは宗教的儀式の関係上、太陽や月の動きだけでなく、それを季節と結びつけて宗教儀式の時期を民衆に教える必要があった。
こうした暦の発達はユダヤ人だけが持つものではなく、古代エジプト文明やマヤ文明、そしてアジア圏でも見ることができる。
そうした諸処の文明に触発された古代ローマのユリウス・カエサルが、自国に持ち帰って生まれたのが「ユリウス暦」ということになる。
それでは、ユリウス暦が現在使われている暦のベースになっているかといったらそうではない。
太陽と月の動きを自分たちの都合に合わせて無理やり押し込めていたわけで、そこに誤差が生じることになっていた。
ユリウス暦は、本来の太陽の動きから考えると1年に11分4秒も長い計算になっていた。
それが何百年も続くことで、なんと10日もの誤差を生み出し季節との折り合いがつかなくなってしまったのだ。
季節との折り合いがつかず困ったのは、数々の宗教的典礼とズレが生じていた「キリスト教会」だった。
こうした問題の解消に動いたグレゴリウス13世が、進みすぎた10日をバッツっとカットして、現在に通じる暦のベースを作った、それが「グレゴリオ暦」というものであるのだ。
つまり、暦とはもともとは種まきや収穫の時期を把握するためのものだったが、そこに文明を発展させるための儀式と折り合いをつけることで、現在の形に発展したという2重の意味合いを持つ。
そこには文明を統治する支配者の野心が伺え、実際に民衆はその暦を無意識的に頭に入れて生活することで、そのとおりに行動していたわけである。
■現在も残る暦に残された洗脳
このような暦の上での洗脳は大昔の話だけでなく、現在もバリバリに残っている。
例えば古くからの手法で、「祝祭日」をどのように作るかで、民衆の意識を一つにまとめるというものがある。
過去に国家に起こった出来事を記念日にすることで、長く民衆の集団記憶に刻み込み、国家を一つにまとめるという役割を果たすのだ。
例えばその成立が複雑だった「イスラエル」を見てみよう。
イスラエルの国の重要な儀式は、建国の成り立ちが神話と絡みあい、自然と意識できるよう配置されている。
まずはホロコースト(ユダヤ人による大量虐殺)が行われた日が起点となり、その1週間後にはユダヤ人戦士たちの慰霊祭が、そしてその翌日がイスラエルの独立記念日になっている。
このように犠牲から独立という具合で、国家を一つにまとめ愛国心を生み出すような工夫がなされているのである。
■身近に存在する「洗脳」の手法とは?
さて長々と説明してきたが、これらに共通する洗脳の手法とは「言葉」なのである。
ここ数回ご紹介した洗脳の手法全てに通じているのが、洗脳する者は言葉の持つ力を大変よく理解しているのである。
実の話人は、「言葉」を知らないと意思疎通ができない仕組みになっている。
例えばあなたが誰かと話しをしていたとしようか。
そこで先ほど出てきたユリウス・カエサルの話をしてもらうとする。
会話をする2人が「ユリウス・カエサル」という言葉を知らず、イメージだけしか把握できていなかった場合、会話は超散漫なものになる。
なぜなら、漠然としたイメージだけしか伝わらず、いつまでたっても答えにたどり着かないからだ。
このように人は「言葉」によって想像力を働かせ、初めて目の当たりにするものでも過去の近似的な記憶を引っ張り出して認知しているのだ。
だから言葉を知るものは、それだけ想像力の幅も大きいということになる。
時の支配者は、人間が言葉によって動くメカニズムについてよくよく理解していた。
普通の人にとってはただの文字としてしか見えていない。
しかし文字の羅列がどのような力を生み出すのかを知る者は、そんな一般市民たちをコントロールすることができてしまうのだ。
これはあなたの身近に今も存在する。
あなたが歩いている時に目にした広告や看板。
それらも文字を利用してあなたの意識に語りかけているのである。
そうして巧みに心をこじ開けられてしまうと、人は盲目的に行動を行ってしまうのだ。
どうすればこういう技術が身につくようになるか?
それは「細かく・小さく」見ることである。
これは「仙道気功」「道教 タオ」にも通じる思想だが、いかに微細なエネルギーを捉えることができるようになるか、気功の修行とはひとえにそのような側面があると考えている。
だから日常的に目にする様々なエネルギーをできるだけ細分化して気づくようにすることで、これまでとまた違った風景が見えるはずだ。
■おわりに
ここ数回続いた内容であったが、読んでいただければ分かるとおり、我々は本当にあらゆる場面で言葉による洗脳を受けている。
それは毎日膨大な量に及ぶだろう。
そういう言葉漬けの生活を行っていると、本気で「感情が疲れてくる」。
感情が疲れると肉体にも不調をきたす。
これには「自律神経」が多分に関係している。
この自律神経が狂う・消耗すると「痩せにくくなる」「疲れが取れない」「常にイライラする」などの不調を起こし
やすい。
私にご依頼をいただく多くの方も、ここら辺が結構悩みの上位にあがってくる。
そこで今この状態を解消してリラックスしてもらうための「瞑想法」をしたためている。
『ゼロ・メディテイション』と呼ばれるオリジナルのもので、効果は抜群だ。
自律神経に不安を抱えている人は、このメカニズムを理解して実践することで、究極のリラックスが行えると自負している。
今、試作版のだが、もうすぐ正規版が完成するだろう。
ぜひ多くの方にこちらも実践いただきたいと思う。